ここ最近の僕の記事ではよくBlastを引き合いにしてネタを書いてる事が多く、
少し前の記事では「ここ最近のBlastは面白い!!」なんて書いた。
けれども、そのBlastが休刊になるという事を知った。
知ったのは先々週の土曜にサイプレス上野とロベルト吉野の町田のクラブでのレコ発で上野さんから直接聞いた。
けっこうショックだった。
彼等の方がそりゃショックだろうとは思うんだけど、Blastが休刊になるってことはHiphopに関わりのある全ての人にとって
影響がでかい事だと思う。
それはJ-waveの「Soul train]が終わってしまった時と同じ、いやそれ以上にでかい。
単純にね、休刊されるって事はリスナーにとっては情報が減ってしまう事だし
代わりにネットがあるでしょって言われても
専門誌とネットの情報ってやっぱり違う。
リスナーにとっては、毎号買ってる人は少ないかもしれないけど
HIPHOP好きな人は絶対立ち読みは欠かさなかったでしょ。
昔は情報がラジオと現場と雑誌くらいしかなかったからBlastは凄い貴重な情報源だったはずだし
僕なんかはまさにBlastに育ててもらったようなもんだった。
何がクラシックなのか、何が今流行なのかこれで知ったし、未成年だからクラブにも行けなかったからBlastはどちらかといえば
未成年期の僕にとっては現場と同じだった。
BookOffでFrontからのバックナンバーを安くしこたま買って読んでた。
今も部屋に30冊はあるよ。
アーティストにとっては自分が全国広告される機会が減ってしまう事だから
全国展開の専門誌によるフックアップが得られないのは、他にネットもしくはテレビメディアがあっても
その純粋にチャンスが減ってしまうわけだから痛いよね。
特にBlastなんてFrontから10年以上も続いてて、それなりの業界での知名度だったりブランド力があったわけだからさ。
しかも、最近のBlastは以前の身内感覚的な編集状態から抜け出して
シーン全体を俯瞰した上でのアングラ、メジャー関係なくアーティストフックアップに努めてたと、僕個人的には思ってたし
その「いい物はいい的」なスタンスになりつつあったところが、凄く共感してたし
実際企画も面白いものが多かったから、決して毎号ではないけど購入頻度は高かったのね。
で、これからに期待してた矢先に休刊。。。。
原因は売り上げの減少と、広告収入の減少らしいけど、
売り上げが下がったのは、ネットでの情報量が増えて別に雑誌を買う必要がなくなったっていうのと
後良くも悪くも「いい物はいい」的なスタンスの弊害が出たのかな。
好きじゃないと、知らないアーティストばかり並んでも買わないよね。
ヒップホップのリスナーの数は減ってるとは思わないけど、Blastを買うまでには至らないんだろうね。
まああくまで憶測だけど。
売り上げが下がると経営の信頼性がなくなるから広告をだすとこも減るんだろうね
悪循環にはまってしまったのかな。
他にも色々あるだろうけど、ますます悲しくなるね。
でも、これを受け止めて前に進んでいかなきゃね。
僕はHIPHOPに対して、
この業界で働くわけではないし、どちらかといえば客観的にみてるとこがあるんだけど、
でも色々考えてしまうのは、それはやっぱ愛情があるからなんだよね。
しかも、「Soul train]にしてもそうだったけど、知識を含めた自分の音楽観を形成してくれた大切なものが
なくなってしまうのはやっぱり悲しいよ。